INVERTERE Houndstooth Harrington Jacket

インバーティアのハリントンジャケット。
かつてニューヨークのマンハッタン・ミッドタウンに店を構えていた紳士洋品店H. Herzfeldのオーダー品になります。茶、オリーブ、黒、ベージュ、白の5色の糸からなる千鳥格子。最近のおじさんパーカー論争ではないですが、テーラードジャケットを着るほどではない場面でも程よく上品な印象を与えてくれるアウターです。

おそらくデッドストック、そうでなくてもそれに近いミントコンディションです。特に裏地・襟のカッティング・ポケットの作りから古き良き時代の本当に美しい物作りを感じていただけると思います。

サイズ : 38
カラー : brown系
素材 : wool 100%
(参考 肩幅 : 43cm 袖丈 : 62cm)
身幅 : 54cm
着丈 : 65cm
裄丈 : 84.5cm
英国製

H. Herzfeldについて─────────────
1890年にドイツで創業し1949年からニューヨークに拠点を移した老舗紳士服店。お店には3人の仕立て職人が常駐し米国のエスタブリッシュメント達を唸らせる既製服・カスタムオーダー・オーダーメイドを取り扱っていた高級店でした。正に『アングロアメリカン』を体現するようなスタイルで、他の商品で紹介したMaus&Hoffmanより更にイギリス寄りと言いますか、アメリカ的なカジュアルさの中にもジャーミンストリートやボンドストリート、ピカデリーにあるような小規模で洗練された伝統的な洋品店を彷彿させる品揃え。

日本人からすると分かりづらいですが、白人と一口に言っても様々なルーツがあります。カトリックだったアイルランド系やイタリア系の後発組はギャング/マフィア映画の成り上がり物語のように多くが貧困層からのスタートでした。一方でイギリス帝国の経済力/軍事力を背景に特権的地位を独占してきた建国組のアングロアメリカン(イギリス系プロテスタント移民(WASP))はポストコロニアルの時代になっても支配階級の象徴でした。
そんな彼らが好んだのが正にH. Herzfeldの提案した、英国紳士のマナーを踏襲しながらも実用的なアメリカ的エッセンスを折衷した装いだったのでしょう。そしてそれはパパブッシュが体現した世界観であり、おそらくトランプ次期大統領が(口ではそれを批判しながらも)憧れているスタイルなのだと思います。

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