梅雨が明けると本格的な夏の訪れを感じますね。
そこで子供たちが楽しみにしているのがカブトムシやクワガタの飼育ではないでしょうか。
子供って本当に夢中になって昆虫を観察したり、飼育したりしますよね。
家でカブトムシを飼育している際「あ!昆虫ゼリーがない!」なんて経験は誰でもあるでしょう。
そんな時には昆虫ゼリーの代用としてはちみつやバナナ、野菜類を与えている方も多いと思いますが、カブトムシに食べさせてはいけない物もあるということはご存じでしたか?
間違えて与えてしまってはカブトムシが元気をなくしてしまい、子供たちもがっかりしてしまうかもしれません。
そこで今回は「カブトムシの餌の代用はちみつはOK?バナナや野菜などその他おすすめ代用品も紹介!」というテーマで記事を書いてみましたのでぜひ最後までご覧くださいね。
Contents
カブトムシの餌の代用としてはちみつを与えるのはOK?
昆虫ゼリーの代用品として「はちみつ」をあげる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
カブトムシといえば甘い蜜たっぷりの木に群がっているイメージがありますよね。
そのため、カブトムシにとってはちみつは、大好物のように感じますし、実際カブトムシにはちみつを与えると好んで食べているように感じます。
しかし、カブトムシに餌としてはちみつを与えるのはおすすめできません。
大切に育てているカブトムシに継続してはちみつを与え続けていると、もしかしたらカブトムシが元気をなくし、最悪の場合、命を落としてしまうかもしれません。
カブトムシにはちみつを与えてはいけない理由
自然界では樹液を吸って生きているカブトムシにはちみつを与えてはいけない理由は何なのでしょうか。
それは、はちみつに含まれる豊富な糖分が関係しています。
カブトムシなどが自然界で吸っている樹液と比べてはちみつは糖度が非常に高いです。
カブトムシのくちはブラシのようになっており、ブラシでこするような形で餌を食べていますが、はちみつのように糖度が高く、ねばついたものを与えてしまうと、カブトムシの口のブラシが固まってしまうおそれがあるようです。
口のブラシが固まってしまうと、そこから食料の摂取が難しくなってしまうため、十分な栄養の確保ができず元気をなくしてしまう心配があるのです。
もし「はちみつしか与えられるものがない」という状況でしたら、はちみつに水を入れて薄め、脱脂綿(コットン)などに湿らせて与えるのがよいでしょう。
また、同様の理由から、砂糖水を与える際にも注意が必要です!
カブトムシに与えてはいけない食べ物の一覧を紹介
カブトムシにははちみつを与えるのはおすすめではないと紹介してきましたが、そのほかにも与えてはいけない食べ物があります。
はちみつもそうでしたが、何となくカブトムシの餌といえば頭に浮かんでくるようなものもありますので注意が必要ですよ!
カブトムシに与えてはいけない食べ物は以下の通り
・きゅうり ・すいか ・メロン
カブトムシとスイカはセットのイメージがあるけどダメなんだね
夏の田舎の風物詩といえば「スイカに張り付くカブトムシ」なんてイメージもありますが、カブトムシの餌にスイカはおすすめできません。
その理由は含まれる水分量にあります。
スイカだけでなく、きゅうりやメロンも同様の理由ですが、含まれる水分量が多く、カブトムシが下痢をおこしてしまうことがあります。
また、カブトムシも尿として身体の中の水分を排出しますが、多量の尿によって虫かごの中が不衛生になってしまいます。
ただしこれはカブトムシに上記の食べ物を長い期間与え続けた場合の話です。
餌を買うまでの1日ないし数日であればさほど問題はないでしょう。
しかし、スイカなどは栄養価も高くはないためそもそもにおいて餌としてさほど適してはいないようです。
また、腐敗した食べ物を与えることも当然よくありません。
腐敗した食べ物からは菌が繁殖しますのでカブトムシの身体によくありません。
餌を与えるときには鮮度も考えるようにしてあげましょう。人間と同じですね!
カブトムシが生きているうえで必要な栄養価とは?
先ほどスイカはカブトムシにとって栄養価の高い食べ物とはいえないと述べましたが、普段カブトムシが自然界の中で口にしているクヌギの樹液の成分は以下のようになっています。
アルコール1.04~2.55% 酢酸 0.18~0.71%
グリセリン 0.69~1.89% 果糖 0.24~2.37%
ブドウ糖 0.20~1.78% ブタンジオール 0.04~1.69%
乳酸 0.11~0.24% たんぱく質 4.5%~4.7%
その他低級脂肪酸、ケトン、遊離アミノ酸など
ちょっとこれだけ見てもわかりにくいですね。
最近はカブトムシやクワガタに適した栄養価を考えられた昆虫ゼリーが多数作られています。
カブトムシやクワガタが少しでも長く元気に暮らしていけるように研究されているんですね。
ちなみに、はちみつは、ビタミン・ミネラルなどは豊富なのですが、ブドウ糖が占める割合が非常に高くなっています。
現在飼育されているカブトムシを長く楽しみたい方はやはり栄養価の計算しつくされた市販のゼリーを与えるのがベストかもしれません。
特に産卵前後の雌の取ってみれば豊富な蛋白質を必要としますので、高蛋白ゼリーを与えることが重要となるといわれています。
カブトムシの餌にバナナや野菜などのおすすめ代用品も紹介!
カブトムシに与える餌として昆虫ゼリーが適していることは先ほど述べましたが、そうはいってもゼリーを切らしてしまったり、時にはゼリー以外の食べ物も与えたくなったりしますよね。
そんなときに1番おすすめなのはバナナです!
バナナはカブトムシが生きていくうえで必須なたんぱく質やカロリーなどの栄養価が高く、水分量も多すぎないため、カブトムシにとってかなりおすすめです。
水分量が多くないので昆虫マットを汚す危険性も低いですし、バナナは柔らかいため、カブトムシにとっても消化しやすいという良さもあります。
バナナであればコンビニやスーパーにも売っていますし、比較的容易に手に入りますよね。
バナナをあげる際には鮮度に気を付けるとともに、カブトムシが食べきれるだけのサイズに切って虫かごに入れるようにしてください。
バナナは腐りやすいですし、腐敗した食べ物には虫が湧きますので虫かごの中が不衛生になってしまう危険性があります。
また、バナナのほかにもリンゴがおすすめ!
こちらもバナナ同様高い栄養価がありますし、水分量も多すぎることはありません。
虫かごの中の様子を毎日確認しながら、鮮度の落ちてきたものは虫かごから取り除くようにしましょう。
昆虫ゼリーを自作することも可能!?
「しまった!昆虫ゼリーを切らしてしまった」といった経験が一度はあるかと思いますが、実はゼリーを自作することも可能です。
材料や作り方を紹介していきますね!
材料
・はちみつ大さじ2 ・黒砂糖100g ・焼酎100mL ・水200mL
作り方
①水200mLに黒砂糖100gを混ぜ、どろどろになるまで火にかける
②一通り煮込んだ後、焼酎100mL、はちみつ大さじ2杯を加えてかき混ぜる
たったこれだけ!
意外と簡単ですよね。
世話をしているカブトムシの好みに合わせて量は調整していくとよいと思います。
ただ、やはり市販の昆虫ゼリーと比べてカブトムシのくいつきもさほどよくなかったり、栄養価において劣っていたりしますのであくまで時々あげる程度で考えたほうが無難でしょう。
餌をあげる頻度はどのくらいがよい?
餌をあげる頻度についても紹介しておきます。
昆虫ゼリーであれば1日1匹あたりゼリー1個とわかりやすいですね。
頻度については飼育されているカブトムシの量にもよりますので明確な数字ではお伝えすることが難しいのですが、虫かごの中の様子を見てとの時々で判断することが大切です。
バナナやリンゴなどの食品を与える場合はどうしても腐ってしまうという怖さがあります。
先ほどから再三お伝えしていますが虫かごの中で食べ物が腐ってしまうと虫が来たりと不衛生になってしまいます。
バナナやリンゴがまだ残っているようなときにも、鮮度が落ちてしまっているのであれば大切なカブトムシのためにも餌を好感してあげましょう。
また、餌をあげる際には昆虫マットの上に直接置くのではなく、木に穴をあけたお皿のようなものの上に置くなどして虫かご内の衛生環境を整えることが大切です。
また、一般的なカブトムシは夏の終わりになってくると餌をあまり食べなくなってきますので、餌のあげすぎには注意が必要です。
カブトムシの餌に寄ってくるコバエの問題について記事も書いていますので気になる方はチェックしてみてください!
まとめ
今回は「カブトムシの餌の代用はちみつはOK?バナナや野菜などその他おすすめ代用品も紹介!」というテーマで記事を書いてみました。
カブトムシの餌である昆虫ゼリーの代用品としてはちみつを与えても大丈夫なのかを調査した結果、あまり適してはいないということがわかりました。
その理由としては高い糖分と粘り気にあります!
誤った方法で与え続けてしまうと大切に育てているカブトムシが命を落としてしまう危険性もあるため要注意です!
また、おすすめの代用品としてバナナやリンゴが適していることも紹介しました!
バナナやリンゴには豊富な栄養が含まれており、水分量なども適しています。
大切なカブトムシが少しでも長い期間元気に生活できるようにこれからも大切に飼育してほしいと思います!
カブトムシの餌に寄ってくるコバエの問題について記事も書いていますので気になる方はチェックしてみてください!
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