『猫の恩返し』の最後、ハルはバロンと別れる際に「好き」と告白していたようにも思えました。
ハルは人間で、バロンは猫にも関わらず、「二人は好きだから付き合うのかな?」といったコメントもありましたが、一体どうなのでしょうか?
ということで今回は、「猫の恩返しバロンとハルのその後は?好きだから付き合う?」というテーマで記事を書いてみましたのでぜひ最後までご覧くださいね!
Contents
猫の恩返しバロンとハルのその後は?
「最後二人がどうなるのか知りたい」
そんなコメントがたくさん挙がっていました。
また会う?もう二度と会うことはない?まさか付き合う?そんな疑問に対する私の考察をお伝えしていきますね!
バロンとハルは再び会うのか
バロンとハルが再び会うことはあるのか、結論として私は、二人が再会することはないと考えます。
その理由は、猫の国の経験を経て、ハルが大きく成長したからです。
ハルの成長については後ほど述べていきますが、芯のなかったハルは今後、何か夢中になれることを見つけ、一瞬一瞬を大切に一生懸命自分の人生を生きることができるようになっていくと考えられます。
その過程において、もちろんバロンのことを思い出すことはあるでしょうけれど、再びバロンに会うことはなさそうです。
ムタはハルに向かって「猫の国は自分の時間を生きられないやつが行く所」という言葉を残しています。
以前は自分の時間を生きていなかったハルですが、その姿は消えていくでしょう。
そうであるならば、ハルが再び猫の国にいくことはないのです。
猫の国に行くことが無いのであれば、バロンと再会することはできませんよね。
猫の国後のハルの変化
猫の国から現実世界に戻ってきてから、ハルの様子は明らかに猫の世界に行く前と比べて変化していますよね?
その変化をざっくりまとめると以下の通り!
猫の国に行く前 | 猫の国から帰ってきた後 |
☆朝が弱く、学校にぎりぎりで登校していた
☆「なんとなくかっこいい」という理由で町田君のことが好きだった ☆ポニーテールができるようなミディアムな髪の長さ |
☆早起きをし、学校に遅刻しなくなった
☆町田君が彼女と別れたと聞いても、意識しなくなった ☆髪をばっさりと切った |
以前は時間にルーズで学校にも遅刻していたり、クラスの男の子に対して何となくかっこいいという理由で好きになったりと芯がない女の子といった印象でしたが、猫の国を経てからは、がらっと変わりましたね。
最後には、朝、お母さんよりも早く起きて朝食を作り、紅茶を入れているシーンもありましたね。
紅茶に関しては、猫の国でバロンが入れていたスペシャルブレンドを意識していたのかもしれませんね!
芯がなく、何となく生きていたハルは、猫の国の経験を経て、自分という芯をもち目的をもって生きていくことができるようになっています。
バロンの姿から、目標を持つことの大切さや、自分なりの思いをもつことの大切さを感じたのでしょう。
以前はなんとなく好きだった町田君に対しても心惹かれることが無くなりました。
町田君の〇〇なところが好きといった明確な思いもなく、何となくの思いだったハルですが、バロンという内面が素敵な人にであったことで、ハルの考え方に大きな変化をもたらしたのですね。
ハルの変化は、始めと比べてばっさりと切られた髪型からもよく表れています。
あの髪型の変化は、ハルの内面の劇的な変化を表しているのだと考えられます。
猫の恩返しバロンとハル好きだから付き合う?
「二人は付き合うのかな~?」といったコメントもありましたが、先ほど述べたように、私は二人が再び会うことはないと考えますので、もちろん付き合うという展開も起こりえないでしょう。
まあ、まず設定上人間と猫ですしね!
しかも、バロンには思いを寄せている相手も!?
確かに最後の二人の会話は続きを妄想させるものでしたが、あくまで「人として、友達として」という意味でしょうね。
バロンとハルの最後のやり取りとは?
ハル 「あたし、あなたのことが好きになっちゃったかも」
バロン「うん、ハルのその素直な所が私も好きだよ」
ハル 「もしハルが本当に私たちを必要とするなら、きっとまた、猫の事務所の扉は開く。その時までしばしの別れ。」
ハル 「さよなら。ありがとうバロン、トトさん、ムタさんもね」
ムタ 「もってなんだ、「も」って!」
お互いの口から「好き」という言葉がでていますね!
しかし、バロンは「素直なところが」と返しています。
バロンはハルのことを年下の子を見るようなまなざしで見ていたでしょう。
バロンの年は分かりませんが、作中の立ち居振る舞いなどからは貫禄のようなものも感じられましたよね。
猫の国の経験によってきっとハルが成長できたということを感じ、喜ぶ気持ちもあったかもしれません。
ハルの突然の「好き」という言葉に対しても、まったく動揺する様子はなく、バロンの落ち着いた対応は、これぞ紳士といった感じでしたね。
バロンは「しばしの別れ」と述べていますが、きっとハルはこの先自分の時間を生きることができ、もう会いに来ることはないと確信もしていたかもしれません。
以前好きだった男の子を意識しなくなったハルですが、これはハル自身がバロンという素敵な猫に出会うことで、価値観が変わったからでしょう。
何となくかっこいいからという理由だけでなく、自分という芯をもっている、内面もすてきな人に魅力を感じるようになったのではないかと思います。
バロンには恋人がいる?
バロンは、ジブリ作品『耳をすませば』にも登場したキャラクターですが、そこではルイーゼという白い毛色をして、水色のキラキラとした目をした恋猫がいましたよね。
今回、猫の字事務所にも、ルイーゼと思われる猫の絵が飾ってありました!
バロンとルイーゼは離ればなれになってしまっており、ルイーゼの行方が分からなくなってしまっているようですが、バロンはルイーゼをずっと待っているんだと思います。
それならば、ハルに」対しても恋愛感情を持つことはないですよね!
最後のシーンからの考察
最後に、ひろみと映画館に行くシーンがありましたよね。
ハルは以前ムタと出会ったカフェの前を通りますが、その時、ムタは同じようにカフェの椅子で昼寝をしていました。
しかし、以前とは違い、ハルは話かけることはしませんでした。
カフェの近くには猫の事務所へ行く道もあるなか、ハルは気に留めることもなく過ぎ去っていきます。
ここに、ハルの現在の生活の満足感と、今後の人生においても自分という軸をもち、自分の時間を精一杯生きていくであろうハルの輝かしい未来を想像させますね。
バロンとの出会いはハルにとって大きな影響をもたらしました。
ハルは以前とはまったく違った心の持ち主へと成長したことでしょう。
もちろんちょっとおっちょこちょいなかわいらしさは保っているでしょうけれど(笑)
そうであるならば、やはりハルが再び猫の国に行き、バロンと再会することはないでしょう。
もちろん、何か落ち込むようなことがあった時にはバロンを思い出すこともあると思いますが、猫の国での経験を糧に、自分の力で解決に向かっていくはずです。
まとめ
今回は、「猫の恩返しバロンとハルのその後は?好きだから付き合う?」というテーマで記事を書いてみました。
バロンと出会ってハルは大きく成長しましたので、二人がその後再び会うことはないと考えます。
「好きだから付き合うのかな」といったコメントもありましたが、個人的にその展開はないのかなと思っています。
猫の恩返しは主人公の成長が感じられる素敵な作品ですね!
コメント